モカブラウンの鍵【完結】
雨の月曜日。

奈央美が奇麗に磨いてくれた靴は、雨水で艶がなくなっている。


「おはようございます」

「杉山、おはよう」と奈央美が答えてくれる。


「おはようございます」

「杉山、昨日のメール、どうなってるんだよ」


松下さんが俺に肩に手を置いて聞いてきた。


「大丈夫ですよ」

「そっか」と言うと、俺に顔を近づけて小声で「職場とは違う2人が見れるの、楽しみるよ」と言い、離れた。


奈央美の方を見ると「こ・わ・い」と口だけを動かしている。

それに対して頷いた。


そのあとはお互いパソコンのモニターに目を向ける。

それぞれの仕事を始めた。

< 185 / 300 >

この作品をシェア

pagetop