モカブラウンの鍵【完結】
昼休み明け、松下さんがくれたのは大学ノートのコピーだった。
そこには『シルバー・ラボ』の歴史、賀川社長の性格、趣味、家族構成、好きな食べ物などが事細かに書かれていた。
松下さんが敏腕営業マンである理由がこのノート集約されている気がする。
相手と友好的な関係になるため、必要な情報を会話の端々から拾っていくんだ。
自分の些細な話を覚えていてくれた人には好感が持てる。
それを重ねることで、信頼を得て、契約に繋がる。
松下さんがこれだけの情報を持っても、契約が取れないって、賀川社長って強者プラス曲者だと思う。
何だか不安になってきた。
仕事を片付けそろそろ帰ろうと思っていたとき、奈央美に会議室へ連れて行かれた。
「どうしたんですか、佐伯さん」
仕事の話だと思っていたら、もじもじしながら奈央美が言い出した。
そこには『シルバー・ラボ』の歴史、賀川社長の性格、趣味、家族構成、好きな食べ物などが事細かに書かれていた。
松下さんが敏腕営業マンである理由がこのノート集約されている気がする。
相手と友好的な関係になるため、必要な情報を会話の端々から拾っていくんだ。
自分の些細な話を覚えていてくれた人には好感が持てる。
それを重ねることで、信頼を得て、契約に繋がる。
松下さんがこれだけの情報を持っても、契約が取れないって、賀川社長って強者プラス曲者だと思う。
何だか不安になってきた。
仕事を片付けそろそろ帰ろうと思っていたとき、奈央美に会議室へ連れて行かれた。
「どうしたんですか、佐伯さん」
仕事の話だと思っていたら、もじもじしながら奈央美が言い出した。