モカブラウンの鍵【完結】
「すごく美味しいです。僕、つみれ汁は作ったことがないんですよ。あとで作り方教えてください」とお義母さんに向かって言ったあと、
すぐに奈央美が「さっき、お母さんに作り方を聞いたら、今度作るね」と言った。
「あ、そっか。じゃあ今度作って。つみれ汁は奈央美に任せた」
「うん」
つみれ汁を置き、刺身の盛り合わせを食べようとしたとき、生暖かい視線がこっちに向けられていた。
なんだ?
お義父さんとお義母さんはにこやかに笑い、博史さんと晴香さんはニタニタしている。
「ふーん。奈央美があんなにかわいく『うん』なんて言った姿、初めて見た」
博史さんの横でお義母さんが軽く頷く。
俺にはなんだかよくわからなかった。
奈央美が「うん」という姿はいつもと変わらない。
かわいくない「うん」ってどういう言い方だ?
「涼太君がよくわからないってことは、さっきの感じがいつもなんだ」と博史さんは俺の顔を見て、奈央美に視線を向けて言った。
奈央美を見ると、博史さんの言葉はまるでなかったかのように、ちらし寿司を食べている。
すぐに奈央美が「さっき、お母さんに作り方を聞いたら、今度作るね」と言った。
「あ、そっか。じゃあ今度作って。つみれ汁は奈央美に任せた」
「うん」
つみれ汁を置き、刺身の盛り合わせを食べようとしたとき、生暖かい視線がこっちに向けられていた。
なんだ?
お義父さんとお義母さんはにこやかに笑い、博史さんと晴香さんはニタニタしている。
「ふーん。奈央美があんなにかわいく『うん』なんて言った姿、初めて見た」
博史さんの横でお義母さんが軽く頷く。
俺にはなんだかよくわからなかった。
奈央美が「うん」という姿はいつもと変わらない。
かわいくない「うん」ってどういう言い方だ?
「涼太君がよくわからないってことは、さっきの感じがいつもなんだ」と博史さんは俺の顔を見て、奈央美に視線を向けて言った。
奈央美を見ると、博史さんの言葉はまるでなかったかのように、ちらし寿司を食べている。