モカブラウンの鍵【完結】
「佐伯さん、お腹いっぱいなんじゃ……」

何も言わない。やっぱり……。

「無理して、食べることないですよ。余ったら、俺が食べますから」

「うん。余ったら、お願いします」


結局、佐伯さんはオムライスを3、4口とポテトサラダを全部食べると、俺の方にプレートを動かした。

「よかったら、どうぞ」

「喜んで、いただきます」


空になったプレートを横にずらし、余ったオムライスを完食した。


約束通り、佐伯さんに奢ってもらい、オフィスに戻る。

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