クールな彼と恋愛中
「え...、川野くんいないんですか?」
川野くんの教室に行くと、川野くんの姿はなかった。
そんなぁ...、来た意味ないじゃん...。
「ごめんね~。あいつ、すぐどっか行っちゃってさぁ~」
苦笑いしながらそう言うのは、川野くんの友達の...、宏先輩だっけ。
前、川野くんのメールアドレスも教えてもらったし...、いろいろお世話になったよね。
...って、そんな事より川野くんだ。
たぶん...、あそこだよね。
「じゃ、ありがとうございましたっ!」
「いえいえー、また来てね~」
そう言いながら、手をヒラヒラと振っている宏先輩。
私は、川野くんがいると思う場所まで走った。
先生から、『走るな!』って言われたけど、そこは無視で。
歩いてたら、昼休み終わっちゃうもーん。