クールな彼と恋愛中
私は、屋上の重いドアを開けた。
あ...、やっぱり、いた。
川野くんは、思ったとおり、屋上にいた。
「川野くーんっ」
「...ん?長島?」
本を読んでいた川野くんは、私に気がつくと、軽く微笑んで手招きをした。
これは...、『来い』って事?
私は、言われたとおりに、川野くんの傍に座った。
「違う。前に座って」
違う、って......。
川野くん、何か今日変じゃありませんか?
そう思いながらも、川野くんの前に座る。
「川野くん?何で......きゃっ!」
すると、いきなり後ろから抱きしめられた。
え...、ちょっ...、川野くん...?
やっぱり今日、川野くんがおかしい!