クールな彼と恋愛中
「お前、いくら美園っちとのデートが楽しみだからって、浮かれすぎ~」
宏は、そう言いながら大爆笑している。
こいつ...、ムカつく。
何がそんなに面白いんだよ。
「...じゃあ、帰る」
俺は、宏に背を向けて、屋上から出て行った。
「待てよ、智哉!」
誰が待つかよ。
自分でもよく分かんないけど、今は機嫌が悪い。
バカにされたからか、それとも......、図星だったから。
いや、それはないな。...たぶん。
♪~♪♪~~...
その時、携帯が再び鳴った。
誰だよ。俺は今、考え事してるんだよ。
面倒くさいけど、一応見たほうがいいよな。
俺は、携帯の受信ボックスを開いた。
...長島からか。