クールな彼と恋愛中
...やっぱりな。
こいつ、『人のためにいろいろしたいタイプ』だよな。
俺は正直面倒くさいんだけど...、2人じゃ危ないし......
やってやるか。
「...分かった。俺もする」
俺がそう言うと、美園の顔がパァッと明るくなった。
「あ、ありがとうございます!やっぱり川野くん大好きです~」
「...あぁ、どうも」
...いきなりそんな事言われても困る。
ほんとに、いつも直球すぎるよな。
まぁ、そこも好きになった理由の1つだと思うんだけど。
「...あのー、私の事忘れてません?」
俺達を軽く睨みながら、西沢が頬を膨らませながら言った。
いや...、忘れてはなかったけど。
...忘れかけてた、というか......。
そんな事を言ったらまた何か言われそうだから、黙っておこう。
「べ、別に忘れてなんかないよ!...で、どうする?」
「どうする、って言われてもな」
特に何もないし。