臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
莉奈から背中を押される。

もう一度頑張れるかな。挨拶から出来るかな。


「ありがとう。莉奈のいう通りだよね。また頑張ってみる」

「そうよ、クリスマスに1人は寂しいから、一緒に過ごせるようにしなよ」


クリスマスに一緒に過ごす…今の麻由子にとってはかなりレベルの高いことだ。


「そんなの無理、絶対無理ー!」

「いいから、頑張って!」


一緒に過ごせたら…それは、もの凄い素敵なこと。絶対に素敵なクリスマスになる。

それにどこまで近付けるか分からないけど、とりあえず挨拶をしようと決心する。


もしかしたら、奇跡が起こるかもしれない。

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