臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「じゃあね!」
同じ営業課の航平と佐久間は並んで、先を歩いて行く。
クリスマスのこと、聞けなかった…。麻由子は1人エレベーターに乗らないで、自販機で航平が好んでいる缶コーヒーを買って、溜め息を付く。
その後もちょうど出勤時間が同じらしい佐久間に貴重な朝の時間を邪魔され、クリスマスのことを聞くことが出来ないまま、同期会がある金曜日を迎えた。
今日が終われば、また土日で航平を見れない日が2日も続く。
「はあ~~~~」
麻由子は仕事中に長いため息をついた。気分は憂鬱である。
「何よ、その気の抜けるため息は。いったい、どうしたっていうの?」
麻由子の後ろを通りかかった千尋が怪訝な顔をする。
「あ、千尋…。ん、金曜日だなって思って」
「普通、金曜日は喜ぶ日でしょ?明日から2日休みなんだから。私は嬉しいわよ」
同じ営業課の航平と佐久間は並んで、先を歩いて行く。
クリスマスのこと、聞けなかった…。麻由子は1人エレベーターに乗らないで、自販機で航平が好んでいる缶コーヒーを買って、溜め息を付く。
その後もちょうど出勤時間が同じらしい佐久間に貴重な朝の時間を邪魔され、クリスマスのことを聞くことが出来ないまま、同期会がある金曜日を迎えた。
今日が終われば、また土日で航平を見れない日が2日も続く。
「はあ~~~~」
麻由子は仕事中に長いため息をついた。気分は憂鬱である。
「何よ、その気の抜けるため息は。いったい、どうしたっていうの?」
麻由子の後ろを通りかかった千尋が怪訝な顔をする。
「あ、千尋…。ん、金曜日だなって思って」
「普通、金曜日は喜ぶ日でしょ?明日から2日休みなんだから。私は嬉しいわよ」