臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
美里に突っ込まれて動揺した麻由子はグラスに入っている残りのシャンパンを一気に開けた。


「お邪魔しました。本当にありがとうございました」

「気をつけてね、また来てね~!


酔っ払い美里は大きく手を振る。

麻由子は苦笑しながら、丁寧に頭を下げた。


「さあ、行こう」


麻由子は航平とタクシーに乗った。


「あのー、1人で帰れますけど」

「気にしなくていいから」


タクシーで送ってもらい、また航平はそのままタクシーで帰るなんて、お金が勿体無いと思ってしまう。
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