臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
守る
航平は異動の話を伝えてから、麻由子の表情が暗くなったのをずっと気にしていた。


いつもと変わらない笑顔を見せようと必死になっている。

その笑顔を見るたびに切なくなる。


麻由子が不安になる気持ちは分かる。不安を取り除こうといろんな言葉を掛けるが、全部は取り除けていないと感じる。

完全に取り除きたい。


でも、どうやって?


ずっと麻由子のそばにいたいと航平だって、強く思う。

いつでも近くにいて、守ってあげたい。

離れたくない。


「よし!」


自分のベッドに横たわって、小さい頃から見慣れている天井を眺めていた航平は人生最大の決意を固めた。

迷いはない。何が何でも麻由子を自分の手で守る。


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