臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「今日は楠本が千尋ちゃんだっけ?あの子を落としたいと言うから、協力のために参加したんだよ。泣きそうな顔で頼むからさー」
「そうなんですか?」
「うん、藤野さんもでしょ?」
「あ、はい。そうです」
麻由子は協力するよりも協力してもらっているほうだが、そんなことを知らない航平には言えるはずもない。少し後ろめたい気持ちになる。
「うまくいけばいいけどねー」と楽しそうに話す航平に対して、麻由子は頷くことしか出来なかった。
「それにしてもあの2人、遅いなぁ。何してるんだろうね」
お代わりした生ビールもチューハイも半分ほど空けてしまっている。
その頃…
千尋がトイレから出ると楠本が壁にもたれるようにして立っていた。
「うわっ!びっくりした。何でこんなとこに立っているのよ?心臓に悪いじゃないのよ!」
千尋はびっくりして、左手で持っていたカバンを両手で抱えた。
「そうなんですか?」
「うん、藤野さんもでしょ?」
「あ、はい。そうです」
麻由子は協力するよりも協力してもらっているほうだが、そんなことを知らない航平には言えるはずもない。少し後ろめたい気持ちになる。
「うまくいけばいいけどねー」と楽しそうに話す航平に対して、麻由子は頷くことしか出来なかった。
「それにしてもあの2人、遅いなぁ。何してるんだろうね」
お代わりした生ビールもチューハイも半分ほど空けてしまっている。
その頃…
千尋がトイレから出ると楠本が壁にもたれるようにして立っていた。
「うわっ!びっくりした。何でこんなとこに立っているのよ?心臓に悪いじゃないのよ!」
千尋はびっくりして、左手で持っていたカバンを両手で抱えた。