烈々たる視線
「俺、新婚家庭にお邪魔して良かったの」


なんて、直くんの方が気を使っている気がする。だけど愁は……


「直は特別」


年が離れている兄弟だからか、愁は直くんのことを凄くかわいがっている。

それを知っているからこんな風に家に呼ぶことをしょうがないのかなとは思うけれど……

私はそんな直くんのことが凄く苦手だ。


「あっ理恵、おつまみ出して」


ふと、愁がいつの間にか空になっていた皿を指差した。

それを手に取りキッチンへ向かった。
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