烈々たる視線
買い置きしてあったチーズやサラミなど愁好みのおつまみを冷蔵庫から取り出してお皿に並べる。


「よし、これでいいか」


なんて独り言を呟きながらお皿を手にした途端――

背中に違和感を感じたと思ったら、そのまま後ろからぎゅっと抱き締められた。


「愁!?」


直くんもいるからと慌てて引き離そうとした瞬間耳元で囁かれた声。


「姉さん」


ドキンッ――


まさか後ろにいるのが直くんだったなんて。

予想外の出来事に身を固くする。
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