恋獄 ~ 囚われの花 ~【完】



『……で、そのことについて話したい。明日の昼、校庭の裏に来てほしい』


環の声はどことなく固い。

良い結果ではなかったのだろうか……。

花澄は心配に思いつつも、頷いた。


「うん、わかった」

『……じゃあ、おやすみ』


プツリ、と電話が切れる。

……話とは、何だろう……。


花澄は携帯を閉じ、窓から見える離れの灯りをじっと見つめた……。


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