俺が教えてやるよ。


「頼むね、桃果ちゃん」

トン、と叩かれた肩


「え……」


わからないわからないよ

王子はなにかを抱えてるの?


「じゃあ俺戻るから」


「えっ、ちょっと武中くん!」


「陽でいいよ桃果ちゃん」


えっ、ちょっと!!


あたしの制止を避けるように、武中くんは部屋から出て行った



カムバック陽くーん!!


2人だけになる部屋には気まずい雰囲気が流れる


「…あの、城山くん?」


「なに」


「大丈夫?」


「なにが」


言葉とは裏腹に、窓の外を見つめる悲しそうな瞳


見ていたら耐えきれなくなって、あたしは王子に話しかけた



「悲しそうな顔してる」


「してない」


「してる。」


「じゃあ、慰めてよ」


「え…っ?」


王子があたしを見た



「俺が喜ぶこと、してよ」



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