俺が教えてやるよ。



少しの沈黙のあと、それを破ったのはお兄さんだった



「家は、何をしてるんだ?」


「老舗洋菓子店の、本家です」


「え、もしかしてあの城山洋菓子か?」


「はい」


「おーいつも世話になってるよ」


「それはよかったです。」


よかった、わかってくれる人で


洋菓子持ってくればよかったか



「じゃあ、今度お菓子持って来いよ」


「はい――ってえ?」



今なんと!?


お兄さんを見ると笑顔だった



「いい人見つけたみたいで、よかったな桃果」


いい、人?


「う、うんっ!」


隣には嬉しそうな桃果の顔があって、言ってよかったと思ってしまう




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