俺が教えてやるよ。






「桃果」


「ん?」


「………好きだよ」





酔いつぶれてしまったお父さんをお母さんが寝室に連れて行き、



リビングに2人になった俺達



こんなことも桃果になら簡単に言えるようになった




「――――あたしも」



そう言い返してくれる桃果を、誰よりも大切に思えるなんて




「20になったら、迎えに来るから」


「……え?それって…」



俺の言葉に桃果の瞳が濡れる




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