俺が教えてやるよ。
「だから、それまで誰の物にもなるなよ」
「……そんなの…当たり前だよ…」
「おい、まだ泣くの早いって」
「だってぇ………」
触れるなって言われたけど、これは仕方ないよな
俺は優しく桃果を抱き寄せた
「卒業したら店継いで、お前をちゃんと養えるようになって迎えに来る」
「……うん」
「お前も、自分のやりたいことを見つけて努力するんだぞ」
「……うん。あたしね、言ってなかったけど先生になろうと思うんだ」
「先生?」
初めて聞いた桃果の夢