ただ、逢いたい



だいたい、ほぼ個室で、ちょっとした壁のデザインの間から外が見えるぐらいだから、気にする必要もなかった。




「え、あっ、青山さん?
お疲れ様です」




隙間から見えたのが青山さんだったため、きちんと扉を開けて挨拶をした。




「お疲れ様。
藤井くんと、一緒だったんじゃなかったんだね」




さっき一緒に会社を出たから、そう思ったのだろう。




「違いますよ。
今日は、友達とです」



「そっか。
女同士のところ、邪魔しちゃダメだね。
じゃあ、お疲れ様」



「はい、お疲れ様です」




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