貴方を愛した
あたし「まず ゲージかな」

ゲージのコーナーで雅樹が
「たくさん あるな

結羽奈 どんなのがいいんだ?」

あたし「お勧めは2階建て」

雅樹「ん~ じゃあ これにすっか」

あたし「すぐ横に 持ち運び用のヤツあるよ」

雅樹「ん~

結羽奈 どの色 好き?」

あたし「黄色」

雅樹「じゃあ これか」

あたし「あと エサ箱と

砂浴びハウスと お家と かじり木

敷物は チップか 新聞紙

チップアレルギーの子もいたりするから

新聞紙にする人も増えた

でも ハムスターがインクで

染まっちゃうのが難点

それに 新聞紙を小さく裂かないといけない

手間がかかる

どっちにする?」

雅樹「じゃあ 新聞紙」

あたし「あとは エサ おやつもいろいろある

よ」

雅樹「結羽奈 カゴ かして」

あたし「でも ゲージ持ってるのに?」

雅樹「大丈夫だ

要るものは結羽奈が

カゴに入れてくれればいい」

あたし「ゲージ 落とさないでね」

雅樹「そんな ヘマじゃねえよ」

あたし「あとね 電気マット

寒さに弱くて 冬眠しちゃうと

半年 寿命が ちぢまっちゃうの

凍死することもある」

雅樹「そうか」

あたし「それからね

お散歩ボールがあると

楽しいよ」

あたしは

思いだし笑いをして

クスクスと笑う

雅樹「お散歩ボール?」

あたし「これ

この中に

ハムスターを入れておくと

ゴロゴロ転がっていくの

ハムスターには

いい運動になるんだけど

時々 電気コードにはまったりして

身動きとれなくなって

中で 一生懸命

2足立ちになって

ガリガリすんの

それが

マヌケで可愛の」
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