不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~
2階に上がると、また長い廊下が続いていた。
「ま、いいけどな」
「はぁ」
ちょっと拍子抜けした。
てっきり、そのまま昔の話を聞かれるんだと思ってたけど…。
梶先輩はさして興味もないようで、「あ、」少し先のある一点を指差す。
「矢印、ですね。あの教室に入るのかな」
「ああ。つか、前も言ったけど、役員同士で敬語はいらねぇ。お前もいちいち気遣うな」
「い、いえ。もうクセ付いちゃったんで…」
2年1組と書かれた教室の横にたてられた、さっき見たような看板。
右方向に矢印が向いてて、多分この教室に入れって意味なんだろうけど…。
そこの手前のドアまで歩いて、あたしはその取っ手を引いた。
……その時。
ベロン。
「ひゃっ」
何かが耳元に触れた。冷たくてぬるっとした感触。