大嫌いなバレンタイン
「っ……離して」
「やだ」
「……っや」
掴まれた手を振りほどけない。
「……んっ」
暴れるあたしに、後ろから雪乃が耳を甘噛みした。
耳の弱いあたしは、力が入らなくなる。
「ばっ……やめろ変態……っ」
「……じゃあ、逃げない?」
「……逃げる」
「じゃあ、やめてやんねぇ」
「っ……!」
今度は、あたしのうなじに移動する雪乃の舌。
まだ冷たい身体に、雪乃の体温が伝わってきてぞわっとする。
息が荒くなる。