【続】意地悪なご主人様
・・・

目を開けると、

私の右手をしっかり握る

巧の姿が映った。

・・・

私が目覚めたことで、

巧は安堵の溜息をついた。

・・・

「・・あかちゃ・・ん、は?」

少し、震える声で、

巧に問いかけた。

・・・

巧は黙ったまま、

寝転んでいる私を

優しく抱きしめた。

・・・

私は目に涙をためた。

・・・

何も言わない巧。

・・・

もう、

このお腹の中には、

赤ちゃんはいないの?
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