さよならの見つけ方 第1章
涙がこぼれた。






ぽたぽたと地面を濡らしていく雫を、ただじっと見つめていた。











言えない想いを、涙に込める。






アスファルトがそれを吸い取って、消していってくれるような気がして。










言えなかった言葉、



たくさんの約束たち。






全部全部こうして、綺麗に流してしまおう。












大丈夫。



私は、大丈夫。






ちゃんと、前を見て、まっすぐチャドを見つめて言うんだ。










ゆっくりと顔を上げると、チャドの黒い瞳がそこにあった。










優しい、瞳。






相変わらず、私の大好きな。


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