ビー玉
屋台のおじさんに100円玉を2枚、ちゃりん…と渡して、







赤い金魚を真剣に見つめているけんちゃんの横顔。






屋台の明かりはけんちゃんの整った顔をこうこうと照らし続けている。






広い水槽をすいすいと泳ぐ金魚を器用にひょいっ…とすくい上げて


けんちゃんは嬉しそうに笑った。











真っ赤な金魚の入った袋を、汗をかいた満面の笑顔であたしに差し出したけんちゃん。









その、まぁるい瞳には屋台の明かりに照らされた赤い金魚がはっきりと映っていた。













けんちゃんの瞳の中を、ゆったりと泳ぐ金魚。

















あたしはその光景にほんの少しだけ目眩を覚える。






そう、いつかどこかで見たような――――














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