彼のいたずら
シャワーを浴びて部屋に戻ってくると、豆電球一つになっていた。二人が寝る位置は変わってなかったけど、まさか――?

「あいつは一度寝たら起きないけど……、あんまり声出すとやばいかもね」

動揺する私を弄ぶように、その瞬間、胸の頂を強く吸われ、思わずあっと声を出しそうになった開きかけの唇は、節立った指先で塞がれた。




この指は、隼人の――?

私の右側からは、ん……と小さく吐息を漏らす声がして、続いて床擦れの音が聞こえてくる。

高鳴る心臓。
まさか、共犯……?

「いい子にしてて、ナオ。大丈夫。あいつは知らない」

薄明かりの中、そう言って私の髪を撫でた彼に、気付いてしまった。
気付いて私は、彼の綺麗な指先に舌を絡めていた。
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