助けて

「うふふ。
うぅぅん。
言っていいのかしら」



っと困った表情でありさは、美智さんの瞳を見つめながら


美智の心臓は、バクバク、音がうるさいぐらい鳴った。



「もったいぶらないでくれよ。
俺とありさの中だから」


って美智は言うのを待ってたから心の中で良かった。


「・・・・」



無言のままで戸惑ってるように見えるありさに美智の思ってた事を言った。




「疾風が結婚するって、聞いた時は、俺の知らない人だろうって思ってたからな。
ありさだと知ったときは、驚いたで。
14年前、何で、急に俺の前から居なくなったんだ」



って美智さんは、甲高い声なのに一段と高い声で興奮してるように感じる声で。




美智さんは、変わらないな。




疾風と美智さんの関係を知ってから紺野楓さんと結婚したのだから。




ありさのお腹に子供がいたのに結婚してくれた楓さんとの関係も知らないのに。



< 210 / 236 >

この作品をシェア

pagetop