恋愛コンプレックス
「わっ」
足のバランスを崩した。
「危ないっ…!」
そんな声が聞こえて
誰かに二の腕を捕まれた。
そのおかげで転ばなくて済んだようだ。
そして、振り向くとそこにいたのは
あのイケメンじゃないか。
「ごめんねっほんとに大丈夫!?」
「あー・・・はい。大丈夫です。」
はぁ…。
これが王子様かよ・・・。
「えっと、同い年だよね?一年生?」
「はい。」
「何組か分かる?」
「えっと…二組だった気が……。」
「ほんと!?僕も二組だよ。
一緒に教室まで行かない?」
「あ、あぁ…。」
これは。
めんどくさいな。