アウトサイダー

ふたりの覚悟


それから太陽は事務所に電話を入れた。
一日休ませてほしいと、斉藤さんに。

あのプロジェクトのこともあるから、きっと太陽が抜けるのは痛手なはずなのに、斉藤さんはふたつ返事だったようだ。


そしてそのあとすぐに、永沢さんにも電話を入れると言い出して驚いたけれど、太陽の顔はとても穏やかだった。


「すみません。
半日というお約束でしたが、紗知を一日預からせて下さい」


そんな言葉で始まった会話。
だけど、どうもダメだと言われたらしく太陽が食い下がっている。


「いえ、お願いします。必ず俺が責任を持ちます」


そんな言葉の後に、彼の携帯を手渡された。


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