アウトサイダー

それから数か月が過ぎた。
もうそろそろあの家ができている、はずだ。

だけど、それを見に行く勇気がなかった。

太陽と私をつなぐたった一つの希望。
だけど、あの時逃げた私に、そんな権利はない。



大きくなったお腹に手をあてて話しかける。

「リビングは南向きで、すごく日当たりがいいの。
その隅っこにあなたの遊び場もあるのよ。
少し大きくなったら、お庭にある白いブランコで遊ぶの。
ママはね、そんなあなたを見ながら洗濯物を畳んで、お庭に小さな花壇を作って……」



それ以上は、もう言えなかった。
あとからあとから涙が溢れてきて――。


< 523 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop