アウトサイダー
「私……」
「好きな人、いるの?」
健君が心配気な顔をして、私の顔を覗き込む。
「えっと……」
好きな人は、いる。
もちろん……。
だけど、もう二度と会えないかもしれない人。
「ねぇ、付き合ってみようよ。
紗知ちゃんに好きな人がいたって、今、付き合ってないんだろ?
それなら、俺の事好きにしてみせるから」
その自信はどこから来るのか分からない。
私を包み込めるのは、きっと太陽だけなのに……。
けれど――。
「今度の日曜、デートしよう」
「だってバイト」
「バイトが終わった後だよ」