【短】《海奏番外編》 ~Another・Harmony~
マジメで、責任感が強くて、こういう時は徹底的に謝らなければ気が済まないタイプなんだ。


そういうしっかりして誠実な所も好きなんだけど………


出来ればもう少し、肩の力抜いて欲しいな。


せっかくの日曜日だし……ね?


「茶竹君、とりあえずここから出ましょうか?」


さすがにずっと館内にいるワケにもいかないので、出口を指差してさりげなく促す。


茶竹君は1回だけ頷くと、黙って私の後をついて来た。


「わぁ、いいお天気ですねぇ~~~」


映画館から出た私達に、秋の太陽の光がポカポカと降ってくる。


「………」
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