* pain *
流れるような、そのアーチ。
ボールが高い弧を描く、調子の良さそうな日も、
白い横顔が苦しそうで、シュートの成功率がいつもより低い日も、
虫の声が聞こえてくる日も、
ドリブルの音が叩き付ける雨音にかき消される日も、
暑い日も、
寒い日も、
風の強い夜も、
星のない夜も、
ずっとずっとあたしは、
京ちゃんを見てた。
京ちゃんがあたしに振り向いて
「帰ろうか」
と笑顔を向けてきた時に、
あたしも満面の笑顔で、
「お疲れ様」
と迎えられるように。
ボールが高い弧を描く、調子の良さそうな日も、
白い横顔が苦しそうで、シュートの成功率がいつもより低い日も、
虫の声が聞こえてくる日も、
ドリブルの音が叩き付ける雨音にかき消される日も、
暑い日も、
寒い日も、
風の強い夜も、
星のない夜も、
ずっとずっとあたしは、
京ちゃんを見てた。
京ちゃんがあたしに振り向いて
「帰ろうか」
と笑顔を向けてきた時に、
あたしも満面の笑顔で、
「お疲れ様」
と迎えられるように。