* pain *
だって、見てないもん。


京ちゃんが死んだところ。




だって、聞いてないもん。


京ちゃんから、さよならの言葉を。





何より京ちゃんが、


あたしをおいていくはずがない。






だって、




たくさんの、約束は――――?











あたしの心中を知ってか知らずか、

目を背けたくなる光景がどんどん容赦なく進んでいって、



小さな箱がカタン、と音を立てて閉じられた。






これからその白い箱は、



暗くて寒い地面の中に、埋められるのだそうだ。
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