晴れのち雨


私は凄く緊張していた。
何でかって??

うん。それはね....
塾のクラスが体験授業のときより
2つ上のクラスになったから...



あれから学校に行って...
家に帰って塾に行くと...

「葵ちゃん!良い所に来たわっ!
今日から本格的に始まるわねぇ。
そこで!今日から七瀬ちゃんと
同じクラスで授業を受けて貰いまーす♡」



「えっと...
振替授業みたいな感じですか?」

悠ちゃんの突然すぎるお知らせに
全然意味が分からなかった私は訊いた。

「違うわよぉ。
今後の模試の結果によるけど、
とりあえずはずっとよ♡」

いやいや、何かの間違いだろう。

「はっ?!
体験授業ですら必死だったのに
七瀬ちゃんと同じクラスって...
2クラスもレベルアップしてるじゃないですか?!
ついてけないですよ!!」

焦る私に「大丈夫大丈夫。」と笑うと

「進学校に通ってるんだもの
葵ちゃんなら大丈夫よ。
それに無理なら先生達がしないわよぉ」

片手首を主婦の井戸端会議の時のように曲げてふふっと笑い、何処かに行ってしまった。





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