晴れのち雨


そして、貴女に告白をされました。


その時のことはこの前、ちゃんと言葉にして伝えられたので省きますね。




次は貴女と結ばれた日のことです。


貴女は約束の時間に来ませんでした。


本当なら約束通り、待ち合わせ場所から立ち去らなければならなかったのに、雪が降ったことを理由に、貴女を待っていたい自分がいました。


待っているうちに眠ってしまった、と私は言いましたが本当はずっと貴女を待っていました。


雪の中に貴女が現れた時、私は喜んでいました。


その時すでに生徒ではなく、恋人が待ち合わせ場所に来たような感覚でした。



その日の夜のことです。

シャワーから戻って来ない貴女を心配して様子を見に行くと、和室で涙を流している貴女を見つけました。


一瞬で貴女の涙の理由が分かりました。


こんな事を言ってはいけないと思いましたが、その時の私の思いを伝えます。


泣いている貴女を綺麗だと思いました。

泣いている貴女に愛しさを感じました。



自分の貴女に対する特別な感情に、ここへきて初めて気づきました。
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