晴れのち雨
待ち合わせ場所は、貴女と出逢った塾の前だと思っていた私は、貴女がいなくてショックを受けていました。
情けないですね。
貴女には他に良い人がいるとか、俺の事を忘れろとか言いながら、貴女には私を待っていて欲しかったんです。
煙草でも吸って落ち着こうと思った私は、路地裏に行きました。
貴女を見つけました。
龍馬達から貴女の事は少し聞いていましたが、外見までは知らなかったので貴女のことを見つけられるのか、正直不安でした。
だけど、すぐに貴女だと分かりました。
綺麗になった貴女に見惚れていました。
泣きそうになる貴女も綺麗でしたが、私は笑顔の貴女が大好きだったので、貴女を泣かせる自分自身に腹が立ちました。
けれども結局、私は貴女を抱きしめていました。