晴れのち雨
貴女への想いが溢れてくるほど、私は貴女を手放せなくなりました。
再会したばかりなのに、愛おしくて仕方なかった。
駄目な私は、期限を設けて貴女と一緒に過ごすことにしました。
貴女と結婚したようでとても幸せでした。
貴女と思い出が作れて良かった。
だけど、時間は着実に進んでいました。
貴女と本当の別れが来たのです。
手術をしてどうなるのか、私にも分かりません。
例え失敗しても、これは私の罰です。
家族を失くした罪に貴女を愛してしまった罪の罰です。
成功しても、また貴女を不安でいっぱいの日々に残してしまうでしょう。
だから、貴女と永遠の別れを迎えることにしました。
貴女の感じている罪を、どうか私一人に委ねてください。
貴女に気を遣っているのではありません。
愛する貴女の罪を感じながら、生きていくのも悪くないと思ったからです。
たまには、私に格好をつけさせて下さい。