Firstly
あー眠い。
早く終わんないかなー。

シュリアナは真っ白の分厚いベールの下でだらけきっていた。
なぜなら朝寝込みを襲われて屋敷中のメイド(合わせても4人だが)によって2刻もかけて全身もみくちゃにされたのだ。

幸いなことに本当に姫か?と疑いたくなるような表情も態度も全身を覆う分厚いベールによって誰にも知られずに厳かに式は進んでいた。

駆け落ち婚て捕まる前に婚姻の誓約を行うんじゃないの?!

かれこれ半刻近く神父様の教えを聞いている気がする。
長い。
長すぎる。

シュリアナがさらにぐったりとしかけたとき唐突に神父の説教が終わった。

「誓約の証を」

神父の声が響いて隣に膝をついていた人物が立ち上がる。

よっこらせーと。
シュリアナも心の中で掛け声つけて立ち上がり隣の方に身体の向きを変えた。

「お付きの方は後ろを向き、決して花嫁の姿を見てはいけませんぞ。」

やや離れた場所から衣擦れの音がする。

おそらく王子の従者だろう。

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