桜が咲いたら
それから何となく二人の間に沈黙が漂って、どうしよう、と思っていると先輩が公園の端の方を指差した。






「懐かしくねぇ?」






長い指の指す方向に目を凝らすと、一番隅の暗がりに

4人がけの古いブランコが佇んでいた。






「あ、懐かしいですよね。

ブランコ…」






「最後に乗ったの、いつ?」






「えっと、

中2くらいかと…」






「最近じゃん」






「あ、そうですね」






「オレ、

小学校以来乗ってねぇや。


ちょっと付き合ってよ」
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