大人の関係
ガラッとドアを開け、店員さんを引き連れビールを両手に持った柚希が戻ってきた。

「さあ!飲むわよ。食べるわよ!」

いつも以上に賑やかにお酒を楽しむ柚希。
ふんわりと笑いながら料理を口にする春美。

楽しくこの場を楽しみながら、美沙は周りの人に恵まれたことをとても感謝していた。
不倫という道に外れたことを告げたのに責められなかった。
既婚者の春美にとっては本当に許されないものだろう。

だが、責められないことで余計に罪深さを重く感じる。
心配してくれていた二人のためにも新しいステップに進まなければ。心からそう思った。

長野の事は、いい思い出。とも、悪い思い出。とも言うことが出来ない。
彼が夢を見させてくれていたんだ。


美沙は心から新たな気持ちでこれから頑張ろう、と思う事ができた。
< 129 / 132 >

この作品をシェア

pagetop