ひとりじめ
「探し物 みっけ」

高澤は そう言うと恵梨菜を壁に押し付けた。

「え?」

「いっつも邪魔してごめん」

高澤は急に素直に謝り、恵梨菜の顎をクイと持ち上げた。

「先生のこと ひとりじめしたかった」

じっと見つめられて動けなくなる。

頭と身体が別々になったみたい。


どうしようもなく高澤に惹かれていくのを 止められない。


「俺だけを見ろよ、恵梨菜」


「高澤く…」


気がつくと唇を塞がれていた。


柔らかくて蕩けるようなキス。

子供のくせに…

…何するのよ!

パチンと頬を叩けばいい…

判っては いるけど。

情けないような気持ちで 高澤に手を回す。
身体の中心が熱くなるのを感じながら、恵梨菜は 高澤の髪を撫でていた…。



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