恋の訪れ
「ほら、莉音着いたよ!」
気づけばいつの間にか着いていて、ユミちゃんは既に降りてキャッキャ騒いでた。
さすが、ユミちゃん…
テンション高っ!!
それに加わる様に真理子までハシャイじゃってさ。
「良かった。莉音ちゃん、来ねーのかと思ったよ」
不意に聞こえた声に視線を向けると、サクヤ先輩はニコっと微笑む。
そんな先輩は相変わらず風貌がチャラチャラしてる。
「なんだか…来ないと行けないような気がして…」
「まぁね。俺とデート出来ないしな」
「はいっ!?なんかそれ違くないですか?」
あたふたするあたしにサクヤ先輩はクスクス笑いだした。
「だって、ほら。デートしてねって言ってたっしょ?」
「あれほんとだったんですか!?」
「一応マジだったんだけどなぁ…」
「はぁ…」
「まぁ来てくれただけでもいいけどさぁ。もうすぐ昴も来るし」
「いや、別に昴先輩は関係ないですよ…」
「そう?あぁ見えて優しいだろ?」
「優しいと言うか、悪魔――…」
つい口が滑ってしまって、すぐに紡ぐ。
「え、なに悪魔って?」
聞こえてないと思ってたのが、聞こえてたらしく、サクヤ先輩はゲラゲラと笑い始めた。