もし、君に。好きと言えたのなら。
生まれた時からいつも隣にいた幼なじみがあたしから離れていってしまうのが、あたしは怖いの?


…ううん、違う。


七瀬は彼女が出来てもあたしの傍にいてくれる。七瀬はそーゆう、奴だから。


もしかしたら彼女よりあたしを優先する時だって、あるかもしれない。



「…蒼空?さっきから変だよ!俺の話、聞いてる?…あっ、もしかすると熱でもある?」


七瀬はそう言って自分のおでこをあたしのおでこにくっつけた。


「…っ」


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