プラチナブルーの夏
自然と無口になり、表情もなくなり、なんとなく猫背になり、ついにはクラスの中で、完全に孤立するようになってしまった。
そんなある日。
放課後、校舎から出て正門に向かうあたしの頭上から突然、
「せーーのっ オッパイちゃ~~~~ん!!!」
と叫ぶ、複数の男子の声が降って来た。続いて、
「ギャハハハハハ!!!」という、笑い声。
驚きのあまり、思わずその場に立ちつくしてしまったあたしは、声が降って来た校舎を見上げた。知らない男子達。乗り出すようにして、こちらを見ている。
窓の位置からいって、それはどうやら五年生か六年生の男子達だった。
あたしは一目散に走り去りたかったけれど、
(走ったらオッパイが揺れる。そうしたら、きっとまたからかわれてしまう)
その事が何よりも恥ずかしかったから、周囲にいる下校中の生徒達の視線も、窓の中からのニタニタ笑いの視線も無視して、出来る限りの急ぎ足で家に帰った。
あたしの意思なんかとは全く関係なく、オッパイはそれからも育ち続けた。
ブラジャーのカップもその都度変わっていき、小学六年生の頃にはFカップになっていた。
廊下で知らない男子達からすれ違いざまに「おはよーオッパイちゃん♪」と言われたり『巨乳女』などと上履きに落書きされるのには、段々慣れていった。
何をされても言われても、過剰反応しなければ、皆そのうち面白くなくなって何もしなくなる事が、わかってきたから。
そんなある日。
放課後、校舎から出て正門に向かうあたしの頭上から突然、
「せーーのっ オッパイちゃ~~~~ん!!!」
と叫ぶ、複数の男子の声が降って来た。続いて、
「ギャハハハハハ!!!」という、笑い声。
驚きのあまり、思わずその場に立ちつくしてしまったあたしは、声が降って来た校舎を見上げた。知らない男子達。乗り出すようにして、こちらを見ている。
窓の位置からいって、それはどうやら五年生か六年生の男子達だった。
あたしは一目散に走り去りたかったけれど、
(走ったらオッパイが揺れる。そうしたら、きっとまたからかわれてしまう)
その事が何よりも恥ずかしかったから、周囲にいる下校中の生徒達の視線も、窓の中からのニタニタ笑いの視線も無視して、出来る限りの急ぎ足で家に帰った。
あたしの意思なんかとは全く関係なく、オッパイはそれからも育ち続けた。
ブラジャーのカップもその都度変わっていき、小学六年生の頃にはFカップになっていた。
廊下で知らない男子達からすれ違いざまに「おはよーオッパイちゃん♪」と言われたり『巨乳女』などと上履きに落書きされるのには、段々慣れていった。
何をされても言われても、過剰反応しなければ、皆そのうち面白くなくなって何もしなくなる事が、わかってきたから。