そしてキスからはじまった
「やっぱりこのサイズね」
そう言って
「マドモアゼル…他にお試しになりたいものはありますか?」
にこやかに微笑む彼女に

「い、いえ…あっ これ…ありがとうございました。」
と指輪を外して返した。

店内の天然石のコーナー
ショーケースの中のペンダント…

紫色の宝石、マラヤガーネットというらしい…

…なんて綺麗…紫音の眼の色と似ている

光によって色が変わる…

「欲しいものはあった?」

ううんと首を横に振った。

「そうじゃあ行こうか…」

私達はまた手を繋いで歩いた。

今日は外で食べようと夕方、こじんまりしたレストランに入った。

何でも頼んでいいよと言われて私は美味しいよと言われたシチューとサラダとパンのセットを頼んだ

紫音はそれに生ハムとワインを加えたものを頼んだ。

「ジュリア…携帯出して」

「うん?」

私は携帯をかばんから出して渡した。

この携帯は
ボスから渡された携帯はあったけど料金を気にして使えない私に

「それは返してこれを使って…連絡先を知らせれば問題無いでしょ」

と紫音が買ってくれたもの





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