そしてキスからはじまった
そんな事を考えているせいだろうかあまり食欲が無い。

少し吐き気がする時もある。

生理もきてない。まさか…あの日…紫音は避妊してくれなかった…

あれからもう二ヶ月が経つ…

もうひとつ気になる事がある…

私は紫音を送り出した後、病院に向かった…

お父さんとお母さんが死んだリヨン病院…

私を診察しているのはお母さんの主治医だった女医さん…

そして彼女はお父さんの主治医だった先生のパートナ

先生との仲を壊すところだった…
恨まれてるかと思った…
でも彼女はお母さんに良くしてくれた…
結局助からなかったけど…それはどうしょうもないこと…
彼女を見てると私もチャンスがあったら人を助ける仕事をしたかったなぁ
そんな事を思わせてくれる素敵な女性
考えなしの私はチャンスを自分から無くしたのかもしれない…
そんなことを考えてた…

ジュリアちゃん…と呼ばれた…
妊娠している…でも生むかどうかは心臓の精密検査を受けてからにして
と静かな彼女の言葉で現実にもどされた…
< 175 / 274 >

この作品をシェア

pagetop