そしてキスからはじまった
いつの間にかシャワーを浴びた紫音が寝室に入ってきた。
ベッドに座る私の顔を心配そうに覗きこんだ。

「ジュリア…怒ってる?」
私は微笑んで首を横に振って
「ううん」と言った。
紫音は安心したように
「良かった…明後日は夕方になるけどなるべく早く帰って来て、外に食事に行こう!
何処に行くか考えてて」
そう言って優しく抱きしめてキスをする…
優しくベッドに倒された…
そんな時でも彼は優しい…
壁にくっいて置いてあるベッド…
壁に頭を打たないようにベッドから落ちないように倒された

愛されてる…また勘違いしてしまう…
最後に彼の温もりがほしい…
ゴメンね。赤ちゃん…最後だから許して…
優しく触る綺麗な長い指
熱い唇、舌…
紫音に抱かれるのもこれが最後…
私は彼を受け入れる…
私と彼との間は薄い膜すらも無い…
彼に大丈夫だからと言って付けさせなかった…
そして彼を少しでも深くに感じたい私は彼の腰を両脚に挟む
そして彼の熱を受け入れ、彼の頭に腕を回してキスをした…
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